花粉症のイメージ写真

舌下免疫療法は、スギやダニに対するアレルギー性鼻炎の根治治療のひとつです。
大人も子どもも、年齢問わず保険適用で行うことができます。

アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎とは、風邪をひいたわけでもないのに、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどが起こる、鼻粘膜の炎症です。
鼻の症状以外にも、喉のかゆみ・イガイガ感、目のかゆみ、皮膚のかゆみ、頭痛、思考力が低下する、いらいらする、疲れやすい、眠れないなどの症状が現れる人もいます。
また鼻づまりのために無意識のうちに口呼吸になり、口や喉が乾燥して風邪をひきやすくなるという人もいます。

症状の現れ方には個人差がありますが、症状が重い場合には、仕事や勉強に支障が出てしまうこともあります。

アレルギー性鼻炎の原因となるアレルゲンは、日常生活の中で接する、動植物や室内のハウスダスト(ダニ)・カビなど様々です。
アレルギー性鼻炎は、アレルギーの原因によって、季節性アレルギー性鼻炎と、通年性アレルギー性鼻炎に大きく分けられます。

季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)

季節性アレルギー性鼻炎とは、一般に「花粉症」といわれます。
スギ、ヒノキ、カモガヤなどの植物の花粉を鼻から吸い込むことで発症するため、その花粉が飛ぶ季節のみに症状が現れるのが特徴的です。

日本人の約30%に何らかの花粉症があり、そのうちの約9割がスギ花粉症といわれています。
つまり、スギ花粉症は日本人の4人に1人が持っている症状といえます。

通年性アレルギー性鼻炎

通年性アレルギー性鼻炎とは、ダニ、真菌(カビ)、昆虫、ペットの毛などがアレルゲンとなり、季節によらず一年を通してアレルギー症状が現れる病気です。
日本人の約4人に1人が通年性アレルギー性鼻炎であるといわれています。
アレルギー性鼻炎患者さんの約6割は、ダニに対するアレルギーがあります。
アレルゲンとなるダニは、コナヒョウヒダニやヤケヒョウヒダニという小さなダニです。
「チリダニ」とも呼ばれ、家の中の暖かく、湿気のある布団や絨毯、畳などを好んで生息しています。
これらのダニのフンや死がいが原因となりアレルギーを引き起こします。

また、ハウスダストも、ダニと同じく通年性アレルギー性鼻炎の原因として知られています。
ハウスダストとは、小さなほこりのことで、ダニの死がい・フン、ペットの毛、花粉、カビ、細菌などさまざまなアレルゲンも含んでいます。
このうち、ダニの死がい・フンはハウスダストアレルギーの主要な原因と考えられています。

アレルギー性鼻炎の治療

日常生活でアレルゲンを除去したり、回避することで症状が起こりにくくなりますが、それでも症状がつらい場合には治療が必要です。
アレルギー性鼻炎には、主に2つの治療法があります。

ひとつは、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状をやわらげたりおさえたりする薬物療法(対症療法)で、抗ヒスタミン薬やステロイド薬などの内服・外用をします。

もうひとつは、アレルギーそのものを治療することで、原因となるアレルゲンに対しての体質改善を期待できるアレルゲン免疫療法(根本治療)です。

アレルゲン免疫療法は100年以上も前から行われている治療法で、からだをアレルゲンに徐々に慣らしていくことで、徐々に症状を和らげたり、根本的な体質改善が期待できます。
アレルゲン免疫療法には、皮下免疫療法と舌下免疫療法の2種類があります。

舌下免疫療法とは(保険適用です!)

舌下免疫療法とは、スギ花粉やダニによるアレルギーを治療する、アレルゲン免疫療法のひとつで、保険適用で行うことができます。
アレルゲン免疫療法として、いままでアレルゲンを含む治療薬を皮下に注射する「皮下免疫療法」が行われてきましたが、近年では治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、自宅で服用できるようになりました。
皮下免疫療法に比べて舌下免疫療法は安全性が高く、5歳以上であれば大人も子どもも治療可能です。

具体的には、問診や血液検査などでスギやダニに対するアレルギー性鼻炎の診断をうけたのち、1日1回、少量の治療薬から服用をはじめ、その後決められた一定量を3~5年間にわたり継続して服用します。
初めての服用は、重大な副作用が出ないか確認するため医療機関で医師の監督のもと行い、2日目からは自宅で服用します。
正しく治療が行われると、アレルギー症状が治ったり、長期にわたって症状をやわらげたり、アレルギー治療薬を減らせる効果が期待できます。

舌下免疫療法は、数年間にわたり定期的な通院と治療が必要な治療ですが、当院ではオンライン診療を併用することで、通院の負担を軽くすることができます。
仕事や学校などでお忙しい方も、ぜひご相談ください。

※スギ花粉症は、スギ花粉がとんでいない時期に治療開始します。
ダニアレルギー性鼻炎は、時期に関わらず治療を始められます。

このような方はご相談ください

  • 花粉症の症状(鼻水、くしゃみ、目のかゆみなど)がつらい
  • 花粉症の時期は、外出するときにマスクやゴーグルを欠かせない
  • 花粉症の時期は、ぼーっとして仕事や勉強がはかどらない
  • 一年を通して鼻水が続いている
  • アレルギー治療薬を飲む量を減らしたい など